2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧
第8回塔短歌会賞受賞作、白水ま衣さんの「灰色の花」。画家二コラ・ド・スタールを連作の主題に置き、彼の絵、そして彼の内面にまでふかく迫りながら、同時にスタールに惹かれる作者自身のなかに息づく心理、自身の哲学のようなものまでもが表現された、と…
さざなみが君の水面を覆いゆく銀色の笛を深く沈めて /松村正直 p6 君が内面に深く沈めるのだという「銀の笛」が印象的。銀という色、笛という存在の硬質な感じが、そのひとの内面の、核のようなものを思わせます。そしてそれは深く沈めて、たやすく誰かに触…