塔3月号小林幸子選歌欄評に
塔3月号小林幸子選歌欄評にとりあげていただきました。この歌は1月号の百葉集にとりあげていただいた歌でした。
眠りいるあなたの息を聞きたればふいに感じる外側ここは
/中田明子「塔」2016年1月号
起きている時は同じ世界にいるのに、相手が眠ったら途端に感じる取り残された感覚。愛しいはずの人であるほど、それは強い。
「あなた」がそこにいるのに、ここは「外側」。そのような時、二人の今の距離、来し方・行く末を考えてしまう。重さのある時間と空間(二人の距離感)を感じさせられた。
(評・高阪謙次さん)
ありがとうございました。