ゆみづのやうに言葉をつかいそれでゐて一つの花の名前がいへない/藪内亮輔「心酔していないなら海を見るな」『率』10号 人は言葉を用いてみずからの感情を伝えることができる。それでも、それにもかかわらず、言葉の力というものは有限で、その限界に直面し…
傘をさす一瞬ひとはうつむいて雪にあかるき街へ出でゆく/藪内亮輔 第58回角川短歌賞受賞作「花と雨」 言われてみればたしかにひとは傘の先を下に向けて、それと同時にみずからもすこしうつむいて傘をひらく。上句にはひとが傘をさす一瞬の動作への、とても…
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