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欅のみえる家から

中田明子(なかた あきこ)のブログ。心に響く短歌の備忘録。塔短歌会。〈西窓の欅の右へと日没の場所の移りて春が近づく〉

塔12月号選歌後記に

塔12月号選歌後記にとりあげていただきました。 小雨降る坂に尾灯のあかあかとのぼり詰めたるのちを消えたり /中田明子「塔」2016年12月号 人を見送っているのだろうか。印象的なシーンを過不足なく歌う。結句の「を」が微妙な味わいを出しながらいい働きを…

塔8月号百葉集に

塔8月号百葉集にとりあげていただきました。 画家は終わりをみていただろう絵の青の奥へ奥へと鳥のはばたく /中田明子「塔」2016年8月号 絵に描かれているのは、鳥が飛んでいる途中の空間だけである。しかし、画家の目は、鳥がどこへ飛び去っていくかを見…

塔5月号選歌後記に

塔5月号選歌後記にとりあげていただきました。 館内にあがなう葉書のその貌に絵に見たる翳写りておらず /中田明子「塔」2016年5月号) 即物的に解せば、美術館と撮影のライティングの違い、ということになる。ただ、そうではない。写真はあくまで写真であ…

塔4月号真中朋久選歌欄評に

塔4月号真中朋久選歌欄評にとりあげていただきました。 ひらくよりなければ白き昼顔は秋の日射しに傷みつつ咲く /中田明子「塔」2016年2月号 初句からの平かな表記も効き、白き昼顔の弱々しい状態が浮かぶ。そうするしかないことが人間の日常にもあると思…

塔1月号栗木京子選歌欄評に

塔1月号栗木京子選歌欄評にとりあげていただきました。 そのたびに均してきたる感情かサラバンド聴くときにこぼるる /中田明子「塔」2015年11月号 「感情」、しかもたびたび「均」す必要のある感情とはどんなものだろう。初句の唐突さと謎かけのようなニュ…

塔12月号若葉集評に

塔12月号若葉集評にとりあげていただきました。 ひかり射す角度が色となることの今わたりゆく日盛りの橋/中田明子「塔」2015年10月号 「ひかり射す角度が色となる」という色合いの風景を、多くの人は見たことがあるだろう。その風合いは色であって色ではな…