欅のみえる家から

中田明子(なかた あきこ)のブログ。心に響く短歌の備忘録。塔短歌会。

2016-12-23から1日間の記事一覧

塔12月号作品2より②

いつまでの暑さであらう贄のごとき影をわたしは街路へおとす /千村久仁子「塔」2016年12月号 日射しを遮るものはなにもない日盛りの道にたったひとりで立っている。日傘をさすこともなくつよい日射しに灼かれるままに。「贄のごとき」という喩にそんな白昼…